"月に一度のおいしい習い事"
ちいさなコックさん
YAHOHO!唯一の
年間定期登録参加プログラムとして実施し、
3月で最初の一年を終えようとしています。
たった月に一度、
されど月に一度。
"積み重ね"のチカラというものは
本当にすごいもので、、、
こどもたちの成長を
ひしひしと感じる一年になりました。
そんな一年を写真で振り返りながら、
活動に込めている私自身の想いも、
少し綴りたいと思います。
point1 ちいさな"成功体験"をこつこつと
自分で作ってみる→おいしくできた!→もっとやってみたい→またできた!
"パンをつくる"という行動で、
自分や家族が『おいしい!』という幸せを感じられた経験の積み重ねは、
自分がアクションしたことで、
"自分や他者を幸せにすることができる"という
心の
原動力や自信のひとつにつながると思います。
(チーズのビニールをくるくると自分で開ける。大人にとっては何気ない作業でも小さなお友達にとっては、出来て嬉しいことのひとつ)
俗に言う"成功体験"と聞くと、
すごく壮大なことを思い浮かべてしまいがちですが、
日常のほんの些細なことに
"チャレンジした"
"やってみたらできた"
と感じられる小さな積み重ねの方が
実は大切なんじゃないかなぁ、と。
ちいさなコックさんのパンづくりは、
そんな"成功体験"を
小さなお友達から感じられるように
工程や作業の進め方、環境づくりを工夫しています。
point2 料理には"算数"や"国語"などの基礎力になる要素がいっぱい
ちいさなコックさんのプログラムは、
発酵済みのパン生地を"成形"する。
ところからのスタートです。
"成形"と一言で言っても、
完成までの道のりの中には
本当にさまざまな要素が組み込まれています。
【丸い生地を3分割する】
2022年度の活動の中で、
私が最もこどもたちの成長を感じたことの一つが
この"分割"です。
"丸いものを等しく分ける"という作業は、
実はとっても難しい作業。
(大人もケーキ切る時に、あわわってなる感じ)
"どのくらいの大きさで切れば思い通りの数になるのか"
これは遊びや作業の中で培われるもの。
逆に言うと机上の勉強ではなかなか身につかないチカラなのかな、とも思います。
4月当初、"パンを切り分ける"ことに
戸惑っていたこどもたちも
毎月毎月繰り返していくことで
"今日は◯個にわけようね"と話すと、
見本を見なくても
自分で考えて切り分けようとするこどもたちがどんどん増えていきました。
もちろん、大小さまざまな大きさで
切り分けられることもありますが、
(むしろそうなることの方が自然)
そんなトライアンドエラーを繰り返しながら、
"次はこのくらいの大きさにしてみよう!"と
"感覚"を学んでいくものなんだろうなぁ、と。
(はかりで"量る"。頭の中の数字と目の前の実際量が一致することで"数感覚"がより鮮明になる)
そんな
子どもたちの一年間の成長を見ていると
実体験で培った数や形の感覚は、今後の生活や学ぶ力のひとつに、きっとつながるんだろうなぁと、
とても嬉しくなりました。
point3 春夏秋冬、季節や旬を味わう仕掛け
旬を感じること、季節ごとの文化をさりげなく味わうこと。もプログラムの中で大切にしていることの一つです。
日本には"四季"があり、その季節ごとにイベントもさまざま。
それを"自分らしく楽しむ術"があるということは、日常生活をほんの少し、より豊かに生きることができるということにもつながると思っています。
(本物のとうもろこし!甘みがたっぷりで夏だからこそ味わえる風味を楽しみました)
夏の"アイスパン"楽しかったなぁー。
こどももおとなも見た目から"かわいい!""作ってみたい!"と思えるパンレシピ。を毎月お届けできたらと試行錯誤してます。
焼いている間の絵本じかんや工作•簡単クッキングなども、季節を感じられるものを工夫しています。
(↓梅雨にはあじさいのマッシュポテト)
最後に…
いろいろ長々と書きましたが、
1番の願いは、
ただただ純粋に
"親子でおいしく楽しい"時間を過ごしてもらうこと。
それに尽きます。
そして、健気に取り組む我が子の可愛いところを
たくさんたくさん発見してほしい。
パン生地を大事に大事に扱いながら
おいしくなーれと気持ちを込めて
取り組むこどもたちは一人一人本当に一生懸命で。
そんな頑張りや気持ちが
たっぷりこもった
それぞれの親子だけの焼きたてパン。
月に一度の
"ちいさなコックさん"の時間が、
こどもたちにとっても大人にとっても
ちょっと特別で楽しい、
親子のコミニュニケーションを
深める時間に。
今までもこれからもなっていてくれたら嬉しいな、と。
今後も心を込めてお届けします。
YAHOHO! なかむらあいこ